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『ウッドストック:ディレクターズカット』で全体が見えたジャックキャサディのベース [Bass]

「ウッドストック」40周年ということで「ディレクターズカット」なる4枚組DVDが出てました。
映画公開にあたって配給元のワーナーから時間短縮を要求されカット編集する前の部分や版権の都合で公開できなかったアーティストなどを追加したものらしいです。映画本編は何度も見ているのでとりあえず後回しにして、追加された未発表カットを集めた3枚目のディスクをまず見ました。
期待はいろいろですがやはりジェファーソンエアプレイン。曲は「3/5 of a mile 10 seconds」。
直訳すると「一粒300メートル」、あ、嘘です。「10秒で約1km」うーんこれは邦題付ける人は困ったろうな。だから「恋していこう」になっちゃったわけだ。

ま、いいとしてここでとにかく「おおっ」と思ったのがジャックキャサディの初代Starfire II ベースのコンパネの全貌がわかったこと。
かつてFred Hammonが教えてくれたのですが、ウッドストックで使っていたのが初代で、この直後にこのベースは盗まれ、未だに行方がわからないそうです。
それがこれ。
StarfireWoodstock.jpg
YouTubeの他のビデオにはこの改造がされていないものがあり、年代を考えるとこの改造版が使われたのは非常に短期だったと思われます。多分、わずか半年とか。ヘッドにもサイケなインレイが施されているので改造期間も考えると実際使われたのはほんとに3−4ヶ月だったかもしれません。
で、この改造、いったい何をやったんだ?が未だに謎です。つまみを数えてみると、青の矢印がそれらで、計8つあります。このうちクリーム色のサイケなパネルに乗っかった4個はプリアンプ的な何かで一つの機能を構成してると思われます。一番下の二つはオリジナルStarfireIIベースのリヤピックアップ側のボリュームとトーンが付いていた場所。
そしてカッタウェイの角のところにさらに二つありますが、オリジナルではここは一つで、フロントとリヤのピックアップバランサーだったはず。
クリーム色パネルの下には紙のようなものが挟まってますね。たぶん勘合が悪くてビリついた対策ではないでしょうか。
出力ジャックはノーマルのフォーンなので、おそらく電池内蔵なんでしょう。
しかし69年ですからね。そんなに低消費電力の回路が組めたか?はちょっと疑わしく、後のアレンビックのギターやベースがキャノンのジャックを装備していたことを考えるとこのアクティブ回路はしょっちゅう電池交換しなければいけなかったのではないでしょうか。
で、8つのツマミはいったい何?まずクリーム色パネル上の4つは。。?
1)Treble,Middle,Mid Frequency,Bass--3バンドEQだとして
2)Treble,Hi-Mid,Lo-Mid,Bass--4バンドEQだとして
3)Volume-1,Volume-2,Treble,Bass--アクティブ/パッシブ切り替えが出来、アクティブ時はこのパネルだけを使う仕様だとして。

3)は結構特殊っぽく見えますが意外とアリかもしれません。もし、1)2)だったら残り4つのツマミが何か?がわからなくなる。EQがここにあるとToneが必要ないので残りのツマミは4つもいらないでしょう。また、ステージ上でバッテリーなくなった、音が出なくなった、なんてのは困るので、従来のパッシブ回路を残しておきたい、というのは当然あり得る発想だと思います。
3)であればパネルに乗っていない残り4つのツマミが、フロントのVolとTone,リヤのVolとToneで計4つです。ただしアクティブ/パッシブの切り替えスイッチがどこかにないといけないですね。
アクティブのツマミのどれかがスイッチ兼用だったかも。
うーん何だろな。。考えると楽しいですが。。

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ズッコケ

出発の日が近づいて来ましたね、準備にお忙しい日々ではないでしょうか。
by ズッコケ (2009-09-15 19:23) 

GOMENTE

どうもどうも。宿確保もなんですが行く前に済ませることがいろいろあって。。まあでも今回はいつもより余裕ある方です。定期が切れるとか車の保険更新とかしょうもない用事が。。
by GOMENTE (2009-09-15 21:16) 

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