エレハモ B9 Organ Machine [Guitars]
これは昨年9月の旅の時にポートランドで買ってきて、面白いので一時かなり遊んだのですが、このところ土日の天気がイマイチで本来ならα7IIの試し撮りをしたいところがなかなかままならぬ状態なのでこいつでデモを作ってみました。
なにしろ笑っちゃうくらいB3オルガンに似てるんで弾き出すとしばらく止まらない(笑。
こいつの凄いところはギターの音そのものをDSPでオルガンぽく加工してしまうところ。ギターシンセとかだったらギターのシグナルはトリガーやベロシティ等のパラメータにして別音源に送りそっちを鳴らすものですがこいつは違う。だから反応は早い反面、アタックや強弱、ギターのトーンコントロールに至るまで全てのギターの音が反映されてしまう。ボクは指で弦をバチバチと指板に当ててアタックを出すのでそういうのは全部ノイズになってしまう。だからなるべく丸い音できれいに弾くのが良いようです。また、本来オルガンでは出ないはずの強弱が付いてしまうのもちょっとコントロールの難しいところ。一番残念なのは、いやこれはB9の問題じゃないのですが、ギターと鍵盤の構造上の違いでオルガン特有のグリッサンドで「ジョワァ〜」とやるのが出来ない。似ない。
ですがとにかくオルガンフレーズを意識してそれっぽい気分で弾いてるだけでかなり迫るのは確かで、まあ飛び道具っちゃ飛び道具ですが結構使えると思います。
DSPはかの有名なアナログデバイセスのSharkチップのようです。
で、今回トライしたのは「こういうのが一番ハマるのでは」と思ったスペンサーデイビスグループ風4ビートブルース。Universal Audio UAD Plug-inをふんだんに使い60年代ブリティッシュビートグループがクラブでやりそうなブルースをローファイに汚して雰囲気出してみました。
トータルエフェクトとしてAMPEX テープシミュレーターとEMT140プレートリバーブのプラグインを使い、ドラムス含む各々の楽器には少しずつオーバードライブかけて歪ませてます。ベースは、ブリティッシュビートグループなんだから絶対フェンダーベースじゃないわけでここはGuild Starfireセミアコベース。アタック後にモアッと盛り上がるところで歪みがかかるような感じ。
ギターはLollar チャーリークリスチャンピックアップを乗せたカスタムのシンライン。
ドラムスはEZDrummerのJazzセット。アクセントで入る強めのバスドラだけ歪むように。
B9のセッティングは、プリセットセレクターは2番の「Jazz Organ」でモジュレーションは強め(2時くらい)、クリック音は既にギターのアタックで十分ノイズが出てるのでほとんどゼロに近い8時くらい。
とにかく全体の飽和感や輸入盤の「音は悪いけど切れ込みは良い」みたいな感じとかそういうローファイ感をだしたかった。
2015-03-07 17:18
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コメント(4)
まさに飛び道具!面白いエフェクターですね。
by ベアトラック (2015-03-08 07:10)
少し前まではこんな高いDSPをギターペダルに積むなんて考えなかったでしょうけどDSPのリソースがあればこんなこともできちゃうんでしょうね。
by GOMENTE (2015-03-08 11:06)
ご無沙汰です。なんか確かに楽しそうですね。オルガンの音も結構リアルだし、レスリーのFASTとSLOWがフットスイッチで切り替えられたら良さそうだけど、そうはいかないんですよね?
LOOP STATIONと組み合わせるとなんでもできちゃうような・・・
by Hiro (2015-03-29 01:00)
別のYouTubeビデオでたしかこのB9とどっかのレスリーシミュレーターをつないでデモしてましたね。でもギターじゃあの”ジョワ〜”ができないのであまりレズリーを多用したプレイは期待しない方がいいかもしれません。
by GOMENTE (2015-04-05 12:46)