SONY α900 ：もののけを撮りたい [Other pics]
って以前誰かに言ったような気がしますが定かじゃありません。
別に心霊写真とかそういう類いのことじゃありません。
昔から水木しげる氏の描く絵が好きです。漫画よりどちらかというと挿絵のように一枚で完結している絵のほうが好きで、たとえば妖怪が現れるその背景とかです。墨絵のようでいながら一枚一枚緻密に丁寧に描かれる笹の葉や石仏の点描などのタッチが日本の原風景というか幼い頃にわずかに残っている記憶を呼び起こすものがあるんですね。
ボクは生まれは川崎、５歳から東京の今の実家に住んで５年ほど仕事で関西に住んだ以外はずっと東京なのでまあ生粋の都会っ子なのですが、幼少の頃の東京っていうのはまだぽつぽつと田舎っぽさを残していまして、特に生まれてずっと慣れ親しんでいる多摩川周辺はそんなところが多かったです。
妖怪っていうのは天変地異に苦しんだ人々が、自分たちを悩ますそれらをシンボル化したものと理解していますが、逆に言えばその土地の特質をよく伝えるものとも言え、土地固有の自然信仰なのかもしれません。崇めれば福をもたらしぞんざいに扱えば悪さをする、土地の神と妖怪はしばしば表裏一体であったりします。現代社会を見るとそれらは古い懐かしい記憶となってしまい、今の子供たちにはそもそもそういう体験すらないので記憶はもともとないのかもしれませんが。
今この時代に「もののけ」を撮るということはおそらく、恐怖を通して見る人にそうした古い記憶に埋め込まれた甘美で懐かしいものを引き出すことなのかなという気がしてます。
水木しげる氏の絵にはそういうものを感じます。まだまだそういうものは撮れていないのですが。
何もないのだけれど何かが見ているような、とか、これから何かが出そうな、とか、昔怖かった記憶を「甘美に」呼び起こすことができればいいなと思ってます。
写真は東京都世田谷区の等々力不動尊の周辺。東京23区内では珍しい、湧き水の出る渓谷にあります。上の写真よりちょっと明るい時間のものが下の写真。
子供の頃、暗くなるまで遊んでいてふと当たりを見渡すと。。。みたいな絵を狙ったんですが。。
別に心霊写真とかそういう類いのことじゃありません。
昔から水木しげる氏の描く絵が好きです。漫画よりどちらかというと挿絵のように一枚で完結している絵のほうが好きで、たとえば妖怪が現れるその背景とかです。墨絵のようでいながら一枚一枚緻密に丁寧に描かれる笹の葉や石仏の点描などのタッチが日本の原風景というか幼い頃にわずかに残っている記憶を呼び起こすものがあるんですね。
ボクは生まれは川崎、５歳から東京の今の実家に住んで５年ほど仕事で関西に住んだ以外はずっと東京なのでまあ生粋の都会っ子なのですが、幼少の頃の東京っていうのはまだぽつぽつと田舎っぽさを残していまして、特に生まれてずっと慣れ親しんでいる多摩川周辺はそんなところが多かったです。
妖怪っていうのは天変地異に苦しんだ人々が、自分たちを悩ますそれらをシンボル化したものと理解していますが、逆に言えばその土地の特質をよく伝えるものとも言え、土地固有の自然信仰なのかもしれません。崇めれば福をもたらしぞんざいに扱えば悪さをする、土地の神と妖怪はしばしば表裏一体であったりします。現代社会を見るとそれらは古い懐かしい記憶となってしまい、今の子供たちにはそもそもそういう体験すらないので記憶はもともとないのかもしれませんが。
今この時代に「もののけ」を撮るということはおそらく、恐怖を通して見る人にそうした古い記憶に埋め込まれた甘美で懐かしいものを引き出すことなのかなという気がしてます。
水木しげる氏の絵にはそういうものを感じます。まだまだそういうものは撮れていないのですが。
何もないのだけれど何かが見ているような、とか、これから何かが出そうな、とか、昔怖かった記憶を「甘美に」呼び起こすことができればいいなと思ってます。
写真は東京都世田谷区の等々力不動尊の周辺。東京23区内では珍しい、湧き水の出る渓谷にあります。上の写真よりちょっと明るい時間のものが下の写真。
子供の頃、暗くなるまで遊んでいてふと当たりを見渡すと。。。みたいな絵を狙ったんですが。。
2010-01-25 23:25
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コメント(5)
東京にもこんなところが残っているんですね。
私は逆に田舎っこでしたから、そこら中がこんなところでした。
by YAP (2010-01-26 08:25)
霊には過敏な方のでこんな所には行きたくはありませんが
α900ってそんな写真が撮れそうな妙な奥深さを感じます。
by ズッコケ (2010-01-26 08:46)
YAPさん：インデアンの里を撮ることとも気持ち的にはつながってるんですよ。うまくいえませんが根っこでつながってると思ってます。
ズッコケさん：そう、ズッコケさんは感じやすいんでしたね。 900は逆にカラッとした写真がしっとりしやしないかとアメリカでの絵がどうなるか想像しにくいんです。
by GOMENTE (2010-01-26 11:22)
アメリカインデアンをネイティブアメリカンとも呼ぶみたいですが根っこでつながっているのは確かだと思います。
東洋系というかアジア民族とも深くつながっているように思うし、彼らは霊性レベルが高いように感じています。
次回アメリカ歴訪の際にはα900で撮る写真とともに、機会があれば彼らと触れ合ってみられたら如何でしょうか。
by ズッコケ (2010-01-26 19:07)
おそらく当人たちも慣れっこになってしまっているのかもしれませんが、インデアンと呼ぶこと、呼ばれることにそれほど彼ら自身も神経質ではありません。ネイティブアメリカンという言葉を向こうで聞くことはほとんどありません。遺跡のビジターセンターでは「indian」というタイトルの書籍が普通にインデアンの売り子さんのいる売店で売られています。
もちろんインデアンでいいとは思ってないでしょうから、ここで考えられることは、身内同士の（同族同士の）アイデンティティがあるから、よそ者からインデアンと呼ばれることはさして重要ではない、という考え方だと思います。逆に言えば彼らと本当にふれあうことは決して簡単ではないということです。考えてみりゃネイティブアメリカンだって変な言葉ですよね。これはネイティブじゃない人たちが原住民を指していう言葉でしょう。彼らには彼らの言葉があり、ナバホでありホピである以外の何者でもないわけで。
たしかに彼らは日本人と同じルーツを持つという説はありますね。ただ、ボクが「つながっている」と思ったのはちょっとそれとは違うんです。これは10年前にユタの、とある場所に立ったときの体験から来ているのですがどうにも言葉で表現できない不思議な感覚があったんですね。いや、違うと言いましたが同じなのかも。うーんごめんなさい、うまく言えません。。
by GOMENTE (2010-01-27 01:15)