SSブログ

74年ストラトの修理 [Guitars]

先々週、Starfire Bassのデモをアップした後、なじみのリペア屋さんから電話。
「ビデオ見ました。ストラト直しましょう。」
彼曰く音が変だと。どっか直さなきゃいけないところがあると。「わかった、今日持っていく。」
診てもらったところ、とんでもない事実発覚。ブリッジがトレモロユニットごと交換されている。
それだけならいいのですがそのユニットを固定しているビスが、オリジナルより細いビスに替えられてしまっていることが判明。結局のところそれが原因でボディに弦振動が伝わりにくくなっているとのこと。
あまり鳴らないことは以前より感じていて、それゆえ出動回数は極めて少なかったのですが、ボクはその原因はネックとボディの重量差が大きいせいだと思い込んでいました。経験的にそういうバランスのギターは鳴りに関してはダメと思っていたので「まあ、こんなもんかな」と割り切っていたのですがまさかそんなところに原因があるとは。
で、トレモロユニットごと交換することに決定。現行のUSAフェンダーのものに替えようということになり調べてもらったところ、なんと昨年からサドルのピッチ(=弦間ピッチ)が11.3ミリから10.3ミリに変更されたのだという。
というわけで決断しなければならなくなったわけです。
1)現行USAフェンダーパーツでピッチ10.3ミリにしてしまう。
2)変更前の11.3ミリピッチの在庫パーツを探す
3)70年代の中古パーツを探す
ここでまた厄介な問題が。このユニットブロックは72年から亜鉛ダイキャストに変更されたらしいのです。それまでのサドルはスチールの板金プレスで作られていて、現行のストラトもこのタイプのものなのですが、70年代は違うと。しかも音的な評価は板金プレスタイプが高いので、わざわざオリジナル仕様に戻すことは音的にはイマイチどうか?
そもそもラージヘッドストラトを買った理由は他でもない、「勝手にロウエルジョージトリビュート」だったわけで、それゆえナチュラルフィニッシュが絶対条件で、ネットで見つけた瞬間残業ほっぽらかして渋谷へブツを押さえに行った(時効)のでした。
その後、ネット上で知り合った方から未使用のアレンビックの「ストラトブースター」を譲っていただき今に至るのですが、それゆえこのストラトはまずはロウエルジョージでなければいけないわけで上記1)ー3)はその方針に沿って決めるべしと結論。
ロウエルジョージのストラトは72年だそうで、亜鉛ダイキャストになった最初の年なんですね。なのでパーツ在庫調整等を考えると、板金かダイキャストかとても微妙。ネットで写真を探してみてもイマイチはっきりわからない。それもそのはずで、弾いてる写真だと手がブリッジを覆ってしまうのでサドルの種類なんてわからない。
板金である可能性について言うと、ロウエルはこの72年ストラトを使う前には60年代ものを何本か持っていたが全部盗まれてしまったというインタビュー記事があります。「いいストラトだったのに」と悔しがっている様子から、72年のダイキャストブリッジで果たして満足してたのか?が興味深いところです。
ダイキャストである可能性については、これはもうカンなのですが、ネットで見つかった数少ないブリッジが写っている写真です。サイズ小さくどっちであるかの判別は困難なのですが、ブリッジプレートとサドルが同じ仕上げということで写真のその部分には色的にすっきり統一感があります。
遠目にも板金サドルよりしゃきっとして見えるのはダイキャストだからではないか?と思いました。
あとは音なんですが、ロウエルジョージのストラトって、エフェクトがかかっているとはいえ、高域が伸びているというよりはハイミッドにアクセントがありメタリックな感じの音がするイメージがあり、わりと70年っぽい音の印象があるんです、ボク的には。

というわけで今回は3)にしました。例によってアメリカの中古パーツ屋のサイトを探しまくって70年代のトレモロユニットを探し、オーダー。
来週末には到着予定です。まあダメなら他の選択肢もあるのでまずはこれで行こうと。

K7Sample40.jpg
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。